帝国ホテル東京の2階にあるフランス料理『レ セゾン』のモーニングへ行ってきました。
コース仕立ての「最高の朝食」を予約。
最高の朝食
~ル スティル ティエリー~
2日前までに要予約 9,900円(税・サ込)
サール朝食の記事はこちら
『インペリアルバイキングサール』朝食ブッフェ 2018年6月
本記事はブッフェではありません。
選べるジュース
案の定、特濃です。
私の好きな果物No.1はラズベリーなのですが、それをゴクゴク飲める幸せったら凄い。
メーカーは『アラン・ミリア』。
ネットで1本1000円弱で買えるようです。
デニッシュとパン
まず提供されたのは、ミニバケット、クロワッサン、パン・オ・レザンの3種類。
パン・オ・レザンは レーズンの固さが印象的。
ドライ果肉の歯ごたえを感じつつ、サクサクと完食。
クロワッサンは発酵バター風味が 非常に強いタイプ。
”利きクロワッサン”をするならば、キャピトルホテルのものと勘違いしそう(こちらのほうが若干あっさり寄り?)。
ブリオッシュはカッティング&トーストサービスで、後から提供されました。
何も塗らずとも、すでにバター染みジュワ感。
蜂蜜と、イチジク&ラズベリーの自家製ジャム。
ジャムは 種がプチプチ立っていて美味しかったです。(おそらくジャムを塗って食べる用のブリオッシュは そのまま食べてしまったので、スプーンで完食。)
卵料理
卵料理は 黒トリュフのスクランブルエッグ。
湯煎しながらオリーブオイルを入れて作るらしく、私の知るスクランブルエッグとは全く別の食べ物です。
まるで卵黄のポタージュのよう。
この なめらかな食感は、こだわりの賜物でしょう。
…ただ、オリーブオイルの風味が意外と邪魔してきて、せっかくの黒トリュフが 私にはほとんど感じ取れず…。
この黒粒はオリーブの実では?と疑ってしまう味わいで、正直 期待と違いました。
魚料理
朝食の定番といえばスモークサーモンですが、こちらでは「瞬間燻製で仕上げた富士山麓の鱒」なる デラックスな燻製魚が登場。
通常は丸ごとじっくり燻製するところ、切り身を5分間勢いよく燻製する、とのこと。
上に乗っている赤いものは 鱒の卵。
そして、黄色いものは オリーブオイルの球。食感は鱒の卵と同じでありながら、味わいはフレッシュなオリーブオイル。これが 塩気のある鱒の卵と合わさると、ちょうどいいオイルソースになるのです。
鱒は しっとり半レア。
断面は刺身のように見えますが、絶妙な加減で火が入っており、筋肉の繊維に沿ってハラリ、とほぐれる。こちらは今回最も感動しました。
付け合せは クリーミーなマッシュポテト。鱒の卵が またよく合っていて美味しい!
肉料理
1人分はこんな感じ。
湯気の香りは 羊肉らしさ満載でしたが、食べるとそうでもない。酢橘やハーブによって 臭みが取られているのでしょうか。
一緒に蒸された昆布の出汁が全体に行き渡り、優しい味になっていました。
熟成されたコンテチーズ
40ヶ月熟成させたサヴォワ地方のコンテチーズだそうです。
オレンジ色のものはパッション&マンゴー&ニンジンのジャム、赤いものはビーツ&マルメロ(カリン)のジャムとのこと。
コンテチーズはモロモロとした口どけの中、ミルクの甘みがありました。
ヨーグルトと本日のケーキ
ヨーグルトはベリーorマンゴーが選べ、前者をチョイス。
粘性が低くサラっと、クセの無いタイプ。
「本日のケーキ」は 卵とバターの風味が効いたガトーバスク。
外側がちょっと鳩サブレっぽくて、落ち着く味。
食後のドリンクには、オリジナルブレンドのハーブティーを。
5割はペパーミントとのことですが、清涼感が強すぎず、甘みがあり飲みやすかったです。
以上
初体験の コース仕立ての朝食、一品一品美味しく頂けました。
しかし、”1万円の朝食”ならば もう少しトキメキが欲しかった、というのが正直な感想。
燻製鱒は 感動の美味しさでしたが、それ以外は傑出した味ではなく、半額以下でも同じくらい美味しいものが食べられる朝食はたくさん思い当たります。(サービスにいくつかミスがあったのも、トキメキを下げてしまった要因かもしれません。)
帝国ホテルなら、私は”1万円の朝食”よりも”1万円の弁当”のほうがトキメキました!
BENTO
『インペリアルラウンジアクア』フランス料理を野点弁当仕立てで楽しめる「BENTO」