パレスホテル東京『ザ パレス ラウンジ』八海山アフタヌーンティー 2018年9月

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パレスホテル東京の1階にある『ザ パレス ラウンジ』のアフタヌーンティーへ行ってきました。
秋メニューは、「発酵」をテーマに 銘酒・八海山をちりばめた内容。

八海山アフタヌーンティー
2018年9月1日~11月30日 5,227円(税・サ込)


ブッフェではありません。

ドリンク

ドリンクメニューは公式HPに説明付きで載っています。
シーズナルティーの3種は、店内メニューのみに記載。

シーズナルティー

全ドリンク、アイスもホットも対応可、とのことです。
3時間(ラストオーダーは2時間半)、種類を変えて好きなだけ楽しめます。


白露

ライム果皮が入っていました。
お抹茶感は色のわりに薄く、柑橘とハッカの清涼感あふれるドリンク。


あまさけ

麹だけでつくったあまさけだそうです。
水飴のような濃ゆい甘さでビックリ。不思議と和三盆に似たホッとする風味も感じました。
ニューオータニ禅の「飴湯」をもっと濃くしたような。

ちなみにこちらは飲み放題ではなく、”ティーセットに含まれるセイボリー”という扱いです。

重箱アフタヌーンティーセット


スコーンが別提供となり、今までよりも ちょっとだけボリュームアップ。


セイボリー、和スイーツ、和にアレンジした洋スイーツ の3重構成。

セイボリーの重


麹を使った茸のマリネ柚子風味、鶏胸肉と酒麹のスチーム柚子胡椒風味、八海山とフォアグラのパンドエピスボール、甘酒と酒粕のフォカッチャ、ベジタブルスティックと無添加吟醸味噌・ミニモッツァレラチーズの酒粕味噌漬け
甘酒と酒粕のフォカッチャは、生ハムとサーモンの2種。


生ハムの熟成臭・サーモンの燻製臭が力強く、酒の風味は具を際立てる脇役。サーモンはハーブの香りもあり、特に美味しかったです。
右上の麹を使った茸のマリネ柚子風味は 下味の染み込んだ舞茸ジュワぁ~。
左上の八海山とフォアグラのパンドエピスボールは とろ~りとろけるフォアグラコロッケ。


フォアグラの濃厚さと、塩辛さを伴ったマイルドな味噌味が混ざり合い、お茶よりも酒が欲しくなる系。


鶏胸肉と酒麹のスチーム柚子胡椒風味は ”味付け”というより、素直に鶏肉の持ち味を引き出す”下処理”という感じ。
程よい噛みごたえの中にある ジューシーさに感激しました。


ベジタブルスティックと無添加吟醸味噌は 大豆の粗い田舎味噌(野菜の下に隠れています)に 酒の風味が合わさり、信州の朴葉みそのような雰囲気。
ミニモッツァレラチーズの酒粕味噌漬けは 水分の抜けた弾力感が新鮮に感じました。


ハーブ&ジンジャー

生姜とシナモンの温かな味わいで、今回の和なメニューにとても合いました。

和スイーツの重


酒寒天のあんみつ、酒粕のペドノンヌ、甘酒とヨーグルトのヴェリーヌ、甘酒のマフィン
和スイーツの重は、全体的に 酒の風味は奥ゆかしく、レトロ感のある心和む味わいでした。
左上の甘酒とヨーグルトのヴェリーヌは ミルキーでほんのり酸っぱいヨーグルトに、フルーツカクテル。甘酒はほぼ感じず。


酒粕のペドノンヌは シュー生地製のシナモンシュガードーナッツという感じ。
こちらも酒感は抜けきっていますが、くしゅっジャリッとした食感と、懐かしい甘さがお気に入り。


酒寒天のあんみつは アルコールは飛んでいるものの 豊かな酒風味が宿り、”寒天そのもの”に存在感がありました。
サクッと砕ける固めの歯ごたえも心地よく美味しい。


甘酒のマフィンは 「甘酒カップケーキにレモンクリーム」という説明でしたが、独特さを感じたのは 意外にもクリームの方でした(クリームも甘酒inでしょうか?)


クリームチーズ質なミルキーさ、ほのかな発酵の香り、さらにレモンの爽やかさも効いており、しっとり生地とのハーモニーがたまらない。

ほうじ茶

洋スイーツの重


日本酒ケーキ「壱ノ壱ノ壱」、干し柿と酒粕チーズの鳴門仕立て、麹醤油とほうじ茶のクレームブリュレ
ラストは、和にアレンジした洋スイーツの重。
スコーン用のクロテッドクリームとジャムも入っています。


麹醤油とほうじ茶のクレームブリュレは キャラメリゼの硬度は高くありませんが、麹醤油ゆえの甘塩っぱい焦げ風味がいい具合。
ほうじ茶の芳ばしさも うんと効いており、非常に好きな味でした。


干し柿と酒粕チーズの鳴門仕立ては ドロリッチな舌触り。
糖度の高い柿と 酒香るクリームチーズの組み合わせ、そりゃあ美味しいでしょう。


日本酒ケーキ「壱ノ壱ノ壱」はホテルオリジナルの純米吟醸酒と 八海山の酒粕を合わせたケーキ。以前オンラインで購入して頂いたことがあります。


非常にきめ細やかで柔らかく、ふぁら~っと口の中で溶けゆく感じ。
穏やかな甘さとほのかな酒風味は、日本酒というより甘酒かすてらというイメージです。

オレンジと酒粕のスコーン


オレンジと酒粕のスコーンは 表面カリンコリンの、中しっとり。
個人的に理想的な質感。


”酒”の明確さで言えば、全メニューでNo.1でした。
酒粕とオレンジピールとバターが相まって、悶絶級に良い香り。


ふわふわのクロテッドクリームをつけて食べると最高です。


玄米茶


以上

酒が題材といえども、喉が熱くなるようなアルコール感は無く、素材の旨味を最大限に引き出す発酵パワーが感じられる内容でした。
今年廻ったアフタヌーンティーの中では、一番美味しく感じました。

フレンチでオシャレな『プリヴェ』も良いけれど、個人的には『ザ パレスラウンジ』の和アフタヌーンティーの方がお気に入りです。

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