ザ・キャピトルホテル東急の3階にある日本料理『水簾(すいれん)』のランチへ行ってきました。
昼懐石 花鳥
7,500円(税・サ込)
ブッフェではありません。
昼懐石 花鳥~8月~
お品書き
メニューは月替り。
前菜とともに、食前酢が提供されました。
食前酢
酢っぱさよりも 柑橘の爽やかな酸味が効いており、無炭酸のレモネードという感じ。
前菜
前菜は、涼しげなガラスのプレートに 豆皿を合わせたスタイル。
左端から、
南京豆腐。
葛で固めたモチモチの食感。
おそらく生クリームが入っているであろうクリーミーさで、濃厚ポタージュのようでもありました。
甘くてとっても美味しい。
鯛の子旨煮 人参。
タラコならぬ「鯛の子」は珍しいと思います。味はタラコによく似ていますが、こちらの方が 団結力を感じる食感。白子との中間のような。
塩分は控えめでも魚卵臭さが一切なく、まろやかな旨味が楽しめました。
板海月 胡瓜 若布。
コリッ!コリッ!お昼ごはんには早めの時間だったため、ひとけの無いフロアに クラゲを噛む音が よく響きました(笑)。
酢の効きが抜群なのも印象的。
レーズン厚焼き、スモークサーモン小袖寿司、生ハム巻き。
生ハム巻きの芯はドライフルーツでした。オードブルちっくで、日本料理といえども柔軟性を感じる味わいです。
「レーズン厚焼き」は まるで大人向けケーキ。伊達巻に近いしっとり感と甘さ、さらにラムレーズンの酒らしい香りがよく効いており、ニューオータニのスーパーチーズケーキに通ずるものを感じました。
これはワンホール(?)食べたい。
吸物
茄子 炙り鱧 オクラすりながし。
吸物は、夏らしい花火模様の お椀で登場。
細かく刻んだオクラの上に 茄子と鱧が浮かび、スイレンの花を連想させます。(意味は違いますが、店名とかけている?)
オクラの粘りと 昆布出汁の旨味が合わさって、トロみのある海藻汁、とも思えました。鰹出汁もよく効いており、和の趣に満ちた一品。
炙り鱧は ふわっよりも とろ~に近い柔らかさ。
細かく包丁の入った鱧の隙間隙間に、粘りあるオクラ汁がよく絡んで美味しい~。
造り
鮪・縞鯵・イカ。
飾りのお花は食用なので、食べてもOK。
合肴
無花果揚げ出し 海老。
こちらは特に感動しました。
丸ごと揚げたイチジクが、甘々とろとろ~。
甘く瑞々しいイチジクとは対照的に、天つゆは醤油の効いた濃い味。そこに、もみじおろしが 良い具合にピリ辛。
イチジク一辺倒ではなく、濃くも上品な甘辛さになっており、意外性と美味しさに驚きました。
焼物
鮎田楽、帆立貝山椒焼き、馬鈴薯こぶしまぶし、蓮根、いくらおろし。
でっぷり肉厚。こんなに健康優良児な鮎は初めて見ました。
身が毛羽立たず、ぷりぷりしていて美味しい。
しかし、こんなに良い鮎なら、田楽よりも塩焼きで頂きたかったかも。
帆立は 半レアな身の甘さに、山椒のスパイシーさが程よく調和。
食事
鯵炊き込み御飯。
こんがり焼いた鯵の干物の香り、お焦げの香り、慎ましく主張する生姜の香り。
パクパク食べられる美味しいゴハン。
香物
オレンジ色のものは、生食可能のカボチャとのこと。ぬか漬けになっているので、カボチャらしさは無く、知らずに食べたらニンジンだと思うところでした。
桃ゼリー。
あえてザラつきを残し、白桃の食感を反映させたかのよう。自然な味わいで良かったです。
ずんだ餅 。
ゆる目の白玉に 枝豆ソース、という、ちょっと変わったスタイル。水まんじゅうのような感覚でツルリと頂けました。
以上
ゆらゆらと揺れる水面を眺めながら、美味しい日本料理を堪能できました。
やっぱりキャピトル東急は食事が美味しい、なんだか食材が生き生きしている感じがするのです。
そのうち星ヶ岡の中華にも伺ってみたいです。